就職者インタビュー 就職者インタビュー

①テレワーカーズ柏利用前の状況
人が多い環境が苦しく、中学は不登校に。
行き当たりばったり、だらだらしていた時期も。

中学校は入学後、半年程度しか通学できず不登校になりました。当時は感覚過敏の影響で教室移動や周りに人が多くいる環境がとてもしんどく、頭痛が出たり朝起きられなくなるなどで学校に行けなくなりました。高校は通信制の学校に入学。通信制高校は単位を自分で管理していく必要があったのですが、物事を計画的に進めることが苦手なので、最終年度に単位が足りず卒業までに4年かかりました。
高校を卒業してからは引きこもりがちでした。大学受験の勉強をしてみたり、たまに支援者から紹介された仕事をしたり、だらだらと行き当たりばったりで過ごしていました。その後、障害者職業センターに半年通って仕事に就きました。
事務補助の仕事に就きましたが、通勤に負担がかかったり、職場に人が大勢いる環境で体調が悪くなったりして休みがちになり、働き続けることができなくなりました。

②テレワーカーズ柏利用のきっかけ
通勤ができず退職、タイミング良く
テレワーカーズ柏を紹介されました

通勤で仕事が続かなかったことから、自分が働き続けるにはテレワークかなとぼんやり思っていました。母が在宅勤務をしていたこともあり、家族にもテレワークしかないのではと言われていました。そんな中で前職を辞める時に、支援者からテレワーカーズ柏を紹介されました。タイミング良くテレワーカーズ柏に出会うことができたのはとてもよかったと思います。

③訓練して得たこと・感じたこと
苦手な計画性を身に付け、
体調管理もできるようになりました。

訓練を始める前は、行き当たりばったりで過ごしていて自分で計画を立てて行動することが苦手でした。訓練を通じて優先順位をつけて計画的に行動することができるようになったと思います。模擬業務の指示があったら、期限に向けてスケジュールを立て仕事の段取りができるようになりました。
模擬業務のフィードバックでは、作業をどう進めたか、どんな点に気をつけたかを聞かれます。毎回質問されるので、今回はここに気をつけて進めようとか、自然と何を考えて作業したらよいかがわかるようになってきました。
日々の体調管理もできるようになりました。訓練の最初の頃は体調が悪くて休むこともありましたが、多少頭痛があって体調が100%ではないときも、ここまではできそうだという判断ができるようになりました。

④就職活動の支援 役に立ったこと
スタッフに自分の気持ちを率直に伝えることで
自分に足りないものを気づかされました

企業から書類選考を通過したことを伝える電話があったのですが、それに気がつかず、夜遅い時間にスタッフにあわてて連絡したことがありました。「もう選考を辞退する」と泣きながらスタッフに話しましたが、今振り返るとまるで子どもがふて寝をするような感じでした。 スタッフから自分の中にある就職することへの怖さや不安な気持ちを指摘されて、その時にやっと本当の覚悟ができたと思います。
一次面接前の面接練習では、まだ自分を良く見せようとしていた面がありましたが、この出来事で自分をさらけ出すことができました。
面接はものすごく緊張していたのですが、直前にスタッフが笑えるような動画を送ってきてくれたので、緊張が少しほぐれました。

⑤内定が出た時の気持ち
とてもうれしい反面、不安な部分も。
感情をコントロールする努力をしています。

内定が出てから日々気持ちが乱高下しています。内定が決まったときはとてもうれしかったのですが、入社書類が届いてたくさんの書類に気が遠くなったり、入社後の予定の連絡があるとドキドキしています。
以前は気分が盛り上がったり落ち込んだりしたらコントロールしなきゃと思っていたのですが、訓練を通じて自分を客観視できるようになったので、自分の感情を観察して過ごしています。

⑥テレワークで就職を目指す皆さんへのメッセージ
失敗ができる環境はありがたい!
恥をかいて、自分をさらけ出しましょう。

テレワーカーズ柏で訓練している間にたくさん失敗して恥をかきましょう。失敗を恐れずに、と言ってもなかなか簡単にできるものではないですが、失敗できる環境があるのはとてもありがたいことだと思います。
泣きたくなったらスタッフに気持ちを吐き出せば、しっかり受け止めてくれます。
メンバーの皆さんとのグループワークなどで、失敗しちゃったなということがあると思いますが、お互いに情けないことをさらけ出すことが学びにつながる環境だと思います。