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山田 様(仮名)
40代 ADHD、統合失調症初めて自分の特性を知ることができ、
それに合った訓練をすることで
内定につながった思います。
①テレワーカーズ柏利用前の状況
自分で抱え込んでしまい、
体調不良、退職、転職を繰り返していました。
大学院卒業後、研究したことを活かせる製造業に新卒で入社。初めての一人暮らしや慣れない仕事に苦戦し、統合失調症を発症して休職。復職できず退職することになりました。自宅療養を経てリハビリ的に短期派遣で仕事をしている際に、再び統合失調症の症状が出たため、安定して長く働き続けるために障害を開示して働くことにしました。
特例子会社で6年間、無遅刻無欠勤で勤めることができたので、もっとキャリアアップをしたいと思い、一般枠で転職をしました。そこで様々な仕事を任され、自分がこなせる量を超えてしまっても上司に相談できず、また体調を崩し、短期間で退職することになりました。
当時は自分の障害特性に気づいておらず、マルチタスクが苦手なことや、仕事で困ったことを周囲に相談できずに自分で抱え込んでしまい、体調を崩して退職に至るということを繰り返していました。
②テレワーカーズ柏利用のきっかけ
希望だった包丁研ぎの修業を震災で断念。
知人が教えてくれた「在宅」という選択肢。
転機となったのは、趣味の包丁研ぎでした。就職活動がなかなかうまくいかず、どうしたらよいかと悩んでいた時に、包丁研ぎの技術を職人に即戦力と認められたことをきっかけに石川県での職人修業を志しました。ところが能登半島地震の影響で断念せざるを得なくなり、失意の中、やはり長く働くために障害者枠が良いと考え就職活動を再開。しかし通勤時間が長い職場が多く、聴覚過敏で人の話し声や音などで業務前に体力を使い果たしてしまう心配がありました。そんな時、知人から在宅特化型の就労移行支援があることを教えてもらい、完全在宅で働けるテレワークなら、自分の力をしっかり仕事に向けられるのではないかと考え、訓練を開始しました。
③訓練して得たこと・感じたこと
過集中を防ぐのにアラームなど、
「治す」のではなく「対策」を学びました。
ここでの訓練は、私の人生観を大きく変えるものでした。スタッフの方から「発達障害の特性があるのではないか」と助言をいただき、検査の結果、ADHDであることが判明しました。これが大きな転換点となり、大学院での実験でうまくできなかったことや今までの職場での失敗は、努力不足ではなく特性への対策不足だったのだと深く納得できました。 また、これまで体調を崩したのはADHDの二次障害であることも理解できました。訓練では自分の特性に対する対策を身に着けることに取り組んできました。
例えば、過集中を防ぐために1時間ごとにアラームを鳴らして強制的に休憩を入れること。ケアレスミスについては、自分に合った確認方法を身に着けたことで、利用開始当初よりも大幅にミスを減らすことができるようになりました。スタッフの方から「特性は治すものではなく、対策を持つことが必要」と常々言われてきたので、訓練で試行錯誤しながら自分に合う対策を身に着けてきました。
④就職活動の支援 役に立ったこと
やらかしがちな自分でしたが、
就職への決意に徹底的に伴走してくれました。
内定をもらうまで1年ほどかかりましたが、企業とは「ご縁」だと考え、残念な結果になっても次へ行こうと気持ちを切り替えて臨んできました。面接では自分がやらかしてしまったことで不採用になったこともあります。
例えば、楽しい雰囲気の面接でリラックスしすぎて、その会社のメイン業務を苦手だと言ってしまったり、まだ特性への対策として不十分なことを、できているようにお茶を濁したら面接官に見抜かれたりしたこともありました。そのような失敗体験も、スタッフの方と振り返りを行うことで同じミスを繰り返さないための学びにすることができました。
就労移行支援の利用期限が迫ってきている中で焦ったこともありました。
在宅勤務で就職するために「できることは全てやる」とスタッフの方に宣言したところ、スタッフの方からは「本気ならそのつもりで対応する」と言われ、就職活動に徹底的に伴走してもらえたのが励みになりました。
⑤内定が出た時の気持ち
安堵感からうれしさに。
長い就職活動から卒業。
スタッフの方から内定のお知らせを聞いたときの第一声は「ほっとした」という覚えがあります。それは長い就職活動が終わること、利用期限が迫っている中で内定が出たことに対する安堵感だったと思います。うれしさは後からじわじわと感じました。それと同時にこれから頑張るぞという意欲も高まりました。
⑥テレワークで就職を目指す皆さんへのメッセージ
誰かの力を借ることで
一歩を踏み出してください!
あきらめなければ道は開ける。私は就職までに長い時間がかかりましたが、その間、完全在宅勤務での就職をあきらめたことは一度もありませんでした。テレワーカーズ柏には、「やらかし」や「苦手」なことを面白がりながら対策を考えてくれるスタッフがいます。一人で悩んで立ち止まる時間はもったいないです。まずは一歩を踏み出し、誰かの力を借りてみてください。