就職者インタビュー 就職者インタビュー

①テレワーカーズ柏利用前の状況
苦手な環境での心身の限界と、
判明した障害に葛藤する日々

高校卒業後にホテルへ入社し、2年10ヶ月ほどウェイトレスをしていました。その後、アルバイトを掛け持ちし、事務職を目指して派遣会社に登録。しかし、入社時研修の翌日から激しい頭痛や吐き気、発熱に見舞われ、ベッドから起き上がれなくなってしまい、やむを得ず退職しました。
内科から勧められて受診した心療内科で「身体症状症」と「抑うつ状態」の診断を受け、さらに心理検査によって「ADHD」の特性もあることが判明。今振り返れば、自分の特性に合わない苦手な環境に長く身を置いたことで心身ともに疲弊し、限界を迎えてしまっていました。
当時は働ける体調ではなく生活保護を受給し始め、コロナ禍も重なり完全に昼夜逆転の生活に。「自分は障害者になってしまったのか」というショックや、親からどう思われているかという不安や悲しみをずっと引きずっていました。

②テレワーカーズ柏利用のきっかけ
症状が回復し、「また働きたい!」という気持ちに。

その後、主治医や処方薬が変わったことで徐々に症状が回復し、「また働きたい」と思えるようになりました。就職活動について調べる中で、自分の特性には「在宅勤務(テレワーク)」が合っているのではないかと考え、テレワーカーズ柏での訓練を決めました。

③訓練して得たこと・感じたこと
パジャマ生活からの脱却と、
特性をカバーする方法を会得!

規則正しい訓練生活を通じて、まずは「どの程度の時間で何ができるか」という時間感覚を取り戻すことができました。朝礼があることで「人前に出る」という意識が芽生え、それまで一日中パジャマで過ごしていた生活から、しっかり身支度を整えて参加できるように。
当初、かなり多くのミスを出していた入力業務も、スタッフの方からアドバイスをいただき、自分専用のオリジナルチェックリストを作成することで、今ではほとんどミスなく業務を遂行できるようになりました。
忘れっぽい特性に対しても、TODOリストや手帳、Webスケジュールへの登録に加え、部屋の大きなカレンダーにも直接予定を書き込むようにし、目に入る情報を増やすことで、劇的に失念を防げるようになったのです。
訓練を始めてからは考え方が大きく変わりました。この特性は「自分の一部」であり、適切な対策や関わり方さえ分かれば、障害があっても十分に仕事をしていけるし、生きていけると捉えられるようになったのです。

④就職活動の支援
「一から十まで話しすぎる」癖を自覚し、
簡潔さを徹底した面接対策を実行

就職活動が始まってからは、自分の特性や必要な配慮をうまく言葉にできず、面接練習で本当に苦労しました。私には「頭に浮かんできたことを、そのまま全て言葉に出してしまう」特性があり、練習ではスタッフの方から「何を言っているのか分からない」と指摘されてしまいました。
客観的な視点を持つため、友人にも面接官役をお願いしてみたのですが、やはり「結局、何が言いたいの?」「一から十まで話しすぎだよ」と言われ、とにかく簡潔に話せるよう、訓練で学んだ「PREP法(結論から話すテクニック)」なども必死に練習しました。
本番の面接では「とにかく相手の質問に対して、どこよりも簡潔に答えることだけを意識する」ということを徹底し、無事に面接を乗り切ることができました。

⑤内定が出た時の気持ち
嬉しさのあまりの「やらかし」てしまった!

内定のお話をいただいた時は、「本当にこんな私でいいのだろうか」という不安が一瞬よぎりましたが、それ以上に本当に嬉しかったです。
その瞬間に「感情が高ぶると衝動的に行動してしまう」私の特性が出てしまいました。内定をいただき、企業から「2週間後の入社で大丈夫ですか?」と聞かれた際、嬉しさのあまり深く考えず「大丈夫です!」と即答。幸い、同席していたスタッフの方が「いったん持ち帰って考えましょう」とブレーキをかけてくれました。
実際は入社までの手続きや必要書類が山ほどあり、とても2週間では対応しきれないスケジュールでした。この「やらかし」を猛省し、今後はどんな時も、感情が大きく波打った時こそ「まずは一度立ち止まる」ことを絶対に徹底しようと痛感しています。

⑥これから就職を目指すみなさんへメッセージ
「これからどうするか」に視点を切り替えて

皆さんに伝えたいのは、「何のために働きたいのか」「何のために今、ここで訓練しているのか」という最初の目的意識を、どうか忘れないでほしいということです。
目の前の課題に対して、できなかったことや過去の失敗ばかりを見つめていても、事実は変わりません。それよりも「これから良くしていくためには、どうしたら良いか」に視点を切り替え、正しい方向を見定めて努力を続ければ、結果は必ずついてくると思います。一歩ずつ前に進んでいきましょう。次は、皆さんの番です!