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てるぱんのサビ管徒然日記#24 「たまには真面目な話」の巻

どーも、就労移行支援事業所テレワーカーズ柏のサービス管理責任者(以下サビ管)

❝てるぱん❞こと中野光昭(なかのてるあき)です。

我々が社会福祉を学びそして専門家として従事するにあたり避けては通れないものの一つに

バイステックの7原則があります。

①個別化

対象をパターンで見ない。一人一人の生活の個別性に着目

②意図的な感情表現

対象の感情を受け止め、自由に感情表出できるよう関わる

③統制された情緒的関与

対象の感情に引きずられずに冷静に自分をコントロール

④受容

対象のあるがままを受け止める

⑤非審判的態度

対象の行動や考えを支配せずサポートに徹する

⑥自己決定

対象の自己判断を促し尊重する

⑦秘密保持

対象に関する情報を不必要に開示しない

多少うろ覚え感もありますが大体こんな感じです。で、この解釈について論じるとコラムではなく論文になりますので、一旦それは置きます。

ただし、福祉でおまんま食べようと思ってる民間事業者のスタッフの皆さんは、最低限理解しておくべきでしょう。自分の置かれてる社会的専門的ミッションを!!

問題は、この原則を金科玉条として丸暗記、丸覚え、表層理解で頭でっかち視野狭窄で仕事すんなよ!!ってことです。

最近、「利用者の意思決定支援」なんてのを介護分野障害分野で法制化の向きがはなはだしいのですが、本質をわきまえないと、当事者をつきはなし「自己責任論」になりかねないので、せっかくの7原則も「利用者本位でやっただけです」という、きっちり支援しなかったことへの言い訳に使われてしまうのです。

バイステックの7原則は自分の専門性を発揮するためのベースとなる拠り所であって、あくまでも自分が関わる行動そのものは我々専門家の覚悟や責任に基づくべきです。

言い換えれば、選択肢を提示し本人が意思決定するプロセスにおいても責任を感じながら関わり、本人の選択が見立てと違っていたとしても、その意思を尊重したうえで起こる結果の想定しながらとことん付き合いなよ!自分の職責において!ってことです。

就労移行支援、就労定着支援なんてのはおのずと事業に期限が決められていますから、余計でもその時その時だけでなく、メンバーの将来像、未来像を想定しながら、逆算しての今、を支援すべきものであり、企業の職域開発や、ワークシェアリングも、今いる人を突っ込むのではなく、将来性、継続性、相互メリットを目算しながら描く必要があります。

かつての私の福祉の大先輩が酔っ払って言ってました。「想像力の無い奴は福祉には向かねぇ」

ヒントはあってもルールの無い世界、それが社会福祉援助の世界なのです。

そんな世界を楽しみたい若者を我々のギョーカイは欲してます!

それではまた次回(^^)/