就職者インタビュー 就職者インタビュー

①テレワーカーズ柏利用前の状況
人の目を気にしていた学生時代。
人生をあきらめ、自宅療養で引きこもりの生活に。

中学時代に自分の好きなことを話して笑われた経験から、高校時代は周囲の目を気にして自分を偽って過ごすことが多く、友人もできず成績も上がらず大学進学を断念しました。就職活動もせず、高校時代に始めたスーパーマーケットのアルバイトをそのまま継続。ある日アルバイト先の店長が「このままここで働き続けて良いの?」と気にかけてくれたことをきっかけに、正社員として働くための就職活動を始めました。
データ入力をする契約社員として働いていましたが、月1〜2回、突発的に体調を崩して休むことが増え、契約終了となってしまいました。 再就職したコールセンターでは、マニュアルのない業務対応が大きな負担となり、体調を崩してわずか3カ月で退職。そこから11年間に及ぶ自宅療養生活が始まりました。家族がテレビを見て笑っていても何が楽しいのか分からず、「このまま一生引きこもりなのだろうか」と、人生を半ば諦め、働きたい気持ちに蓋をして過ごしていました。

②テレワーカーズ柏利用のきっかけ
通勤がないテレワークを知り、
見つけたのがテレワーカーズ柏でした。

療養生活の中で少しずつ気力が回復し、車の免許を取ったり、図書館へ行ったり興味のあることに取り組むことができるようになりました。ちょうどその頃、コロナ禍で「テレワーク」という働き方があることを知りました。 私は子どもの頃から音や匂いに過敏で、バスの匂いや人混みが苦手なため、通勤が最大のハードルでした。在宅で働く方法を調べていく中で「テレワーカーズ柏」を見つけました。
近所に就労移行支援事業所がなかったこともあり、在宅で訓練ができる点に惹かれ、利用を決めました。

③訓練して得たこと・感じたこと
苦手なことは診断で「特性」だったとわかり、
自分を理解して、働くための土台をつくれました。

一番の収穫は「深い自己理解」です。当初は「ここに入れば自然と就職できる」と楽観視していましたが、講座を通じて、自分を理解していなければ就職活動すらできないと痛感しました。
訓練中にASD(自閉スペクトラム症)の診断を受けたことも大きな転換点でした。それまで「肌の弱さ」や「地獄耳」だと思っていたことが、実は特性による「感覚過敏」や「過集中」だと分かり、納得して対策を立てられるようになりました。
また、生活リズムを整える重要性や、自分の思い込みを防ぐための「意図の確認」など、仕事をする上での土台を固めることができました。

④就職活動の支援 役に立ったこと
結果に一喜一憂せず、冷静に受け止め
課題を次に生かせました。

卒業した先輩の体験談を聞いて「就職は、学校のテストのような点数順ではなく、企業とのご縁である」と捉えることができました。
そのおかげで、就職活動で不採用になっても「縁がなかっただけ」と冷静に捉えることができたので落ち込むことはなかったです。
不採用時の企業からのフィードバックで自分の課題が明確になったので、次の応募に活かすこともできました。
また、7日間の企業実習に参加できたことで、実際の仕事内容を事前に把握できました。この経験があったからこそ、入社後のギャップがほとんどなく、スムーズに業務に馴染むことができたと感じています。

⑤内定が出た時の気持ち
不安から安心に。訓練で学んだことを
実践して、充実した日々に。

まずは体験実習に応募し、そこに合格し長期実習を行いました。その後、正式に応募し、半年のトライアル雇用を経て、正式な雇用が決まる流れでした。正式に決まるまでは「やるべきことをしっかりやろう」と努めつつも、心のどこかで不安がありましたので、決まった時は非常に安心しました。
現在は、求人情報の登録やメンテナンス業務を担当しています。訓練時代に学んだ「ポモドーロ・テクニック(25分作業+5分休憩)」などを活用しながら、自分に合った環境で安定して働くことができています。11年前には想像もできなかったほど、今は心身ともに充実しています。

⑥テレワークで就職を目指す皆さんへのメッセージ
コミュニケーションが苦手でもあきらめないで。
自分を生かせる働き方があります。

もし、人とのコミュニケーションや周囲の視線に疲れ果て、人生を諦めかけている方がいたら、自分と仕事だけに集中できる環境を検討してみてください。私はもともと、他人に対してあまり強い関心がある方ではありません。以前はそんな自分に引け目を感じたり、無理に周囲に合わせようとして疲弊したりすることもありました。しかしテレワークという環境は、そんな私にとても合っていました。
画面の向こうに人はいますが、オフィスのように他人の動きやスピードが直接目に入ってくることはありません。
誰かが自分より早く作業していても気になりませんし、「あの人はこうなのに自分は……」と焦ることもなくなりました。 自分に合った環境と対策さえ見つかれば、淡々と、でも着実に歩んでいくことができるはずです。