就職者インタビュー 就職者インタビュー

①テレワーカーズ柏利用前の状況
ハードな仕事、引っ越し、出産など
環境の変化でうつ病を発症。

保育士として働いていましたが、とてもハードだったので2~3年周期でいくつかの保育園を転々としていました。
このまま将来的に保育士の仕事を続けていくのは難しいと思い転職。その時期に結婚し、知人がいない土地に引っ越し職場も異動、出産も重なり、変化に追いつけずうつ病を発症して退職しました。
家計のために働く必要があったので、体調は回復していなかったのですが、応募すればすぐに明日から来てほしいと言われる保育園で働いていました。数年で体調を崩して退職することを繰り返し、3年ほど前に保育園を退職しました。
その後、心療内科のデイケアのリワークプログラムに通い、感情調節・対人関係・苦痛耐性というプログラムを学びました。少し自分と向き合うことができ、どうしたら長く働き続けられるかを考えるようになりました。

②テレワーカーズ柏利用のきっかけ
コロナで知ったテレワーク。
自分に合っているかもとオンライン見学会に参加。

今まで対人関係でうまくいかなくなることが多かったのではないかと分析し、当時、コロナでテレワークという働き方があることを知り、これなら自分にあっているのではないかと思いました。調べていたらテレワークに特化した就労移行支援があることを知り、オンライン見学会に参加、利用することになりました。

③訓練して得たこと・感じたこと
人前で話したり発信することを通じて
“否定されない”ことを学び、前向きに。

訓練を通じて自分が変化するきっかけとなったことが二つあります。
一つは勤怠管理ツールの退席操作を忘れたミスをすぐに報告できなかったこと。
当時は人前で発言すること自体が怖く、自分のミスを公の場で話し、否定されることが恐怖でした。
些細なミスでさえもとても悪いことのように捉えていました。スタッフの方から、仕事ではミスを報告しないことの方が問題になること、職場での信頼関係を作ることができないと指摘されました。

思えば、幼少期から毎日のように父親に怒鳴られ、否定され続けたという精神的虐待がありました。幼少期から常に親の顔色を窺い、意見は一切言わず、親の言う通りに生きてきたので、自分というものがなく、常に他人軸で生きてきたことに気づきました。
もう一つはチームで行う業務です。とにかく自分から発信することをがんばりました。
チーム業務の中で自分の意見や考えを発信し続けた結果、自分が意見を言っても否定されないということを学び、徐々に恐怖心が薄れていきました。その後はチームで仕事をすることの楽しさや達成感を感じることができるようになりました。
チーム業務が終わった後のフィードバックでは毎回色々な指摘をいただきました。以前の自分は、うまくいかないことに落ち込んでいましたが、できなかったことを次はこうしよう、ああしてみようと考えているうちに、そのときのミスよりも次にどうしようという考えになってきて、考え方自体が前向きになり、自分が大きく変化したと思います。

④就職活動の支援 役に立ったこと
不採用が続いて落ち込みましたが
面接練習など訓練を続けました。

保育士では不採用になった経験がありませんでしたので、すべてが大変でした。不採用が続くと気持ちを立て直すことがとても辛く、3社目でも受からなかったときはひどく落ち込んで、訓練を休んで通院しました。主治医から「未経験の仕事に就くのだから、すぐに決まらなくて当たり前だ」と言われ、それはそうだなと納得し、気持ちを切り替えて訓練に参加することができました。その後、4社目で内定をいただきました。

⑤内定が出た時の気持ち
長く感じた就職活動も、この会社に出会うための
期間だったと思えました。

嬉しさもありましたが、これで就職活動が終わったというほっとした気持ちになり、思わず涙が出ました。
あきらめずに就職活動を続けてきてよかったと思いました。4社目がここで働きたいと強く思えた企業でしたので、このために選考の経験をつんできたのかなと思えました。

⑥テレワークで就職を目指す皆さんへのメッセージ
苦しいときに、こんな人もいたなと
私の経験を思い出してもらえたら。

なかなか内定がもらえないという状況になった時には、何社も応募していた私みたいな人がいたなと思い出してくれたらいいなと思います。
就職活動は大変なことが色々あると思いますが、先に卒業していった先輩たちも含めてそれぞれ苦労していたことを思い出して、大変なのは自分だけじゃないと思ってくれたらいいなと思います。