就職者インタビュー 就職者インタビュー

①テレワーカーズ柏利用前の状況
楽しいことを基準に生きてきた日々。
なぜこんな体にと泣いて過ごしたことも。

約30年トラック運転手をしていました。仕事を選ぶ基準は楽しいことをするために給料が高いことだけだったので、人生設計を考えたこともなく、給料の高さにつられてたくさん転職をしてきました。
それが脳卒中により左半身に障害が残ったことで生活が一変。手術後に目が覚めた時は夢か現実かわからない、自分の状態が理解できませんでした。リハビリ病院へ転院しだんだん思考がはっきりしてくると、今度は絶望しかなく、自分がなぜこんな体になったのかと病院のベッドで泣いて過ごしていました。
病院のスタッフの皆さんが一生懸命サポートしてくれたおかげで、だんだん身体が動かせるようになりました。毎日病院に来てくれた妻や、退院後、自宅に引きこもりがちだった時に外に連れ出してくれた友人など、周りの人たちのサポートにとても助けられました。

②テレワーカーズ柏利用のきっかけ
とにかく働こう!と決心。
テレワークが何かも知りませんでした。

退院後、車の運転も一人で外出することもできない。身体が不自由になった自分に何ができるかもわかりませんでしたが、家でできる内職でも良いからとにかく働こうと思いました。

ハローワークから障害のある人の就労支援のセンターを紹介され、テレワーク(在宅勤務)で働くために訓練をしたらどうかと言われ、そこから「テレワーカーズ柏」につないでいただきました。とにかく働くためなら何でもしようと思っていたので、テレワーカーズ柏を利用し始めましたが、実は最初の頃「テレワーク」とは何かもよくわかっていませんでした。

③訓練して得たこと・感じたこと
他人と比べずに、自分と向き合うこと。
しょっぱい自分を変えるきっかけに。

パソコンで仕事をした経験がなかったので、最初は耳から煙が出るかと思うぐらい大変でした。他の人たちと自分を比較して自信を持てない日々を過ごしてたら、スタッフの方に「人と自分を比較するのではなく、昨日の自分と比較するのだ」と言われてハッとしました。
またある日、テレワーカーズ柏で訓練して就職した人の体験談を聞く機会がありました。穏やかで落ち着いている普段の姿からは想像できない苦労をし、困難があっても働くことをあきらめずに訓練を続け、就職した女性の話を聞き、自分はなんてしょっぱい男なのだと思いました。
それがきっかけで、実は履歴書の経歴をごまかしていたことをスタッフの方に勇気を出して正直に話しました。自分に真摯に向き合ってくれているスタッフの皆さんを裏切っていたことに心が痛みましたが「今までちゃらんぽらんに生きてきた。脳卒中で亡くなる人もいる中で自分は生かされた意味があると思う。これからは生き方を変える。」と宣言し、スタッフの方から「その言葉が本気かどうか行動で見せてほしい」と。そこから正直に自分と向き合うことができるようになりました。

④就職活動の支援 役に立ったこと
基本的なことも知らなかった自分に
本気で向き合ってくれました。

応募書類の作成や面接練習などたくさんサポートしていただきましたが、企業に応募後、ここぞという時にやらかしてしまいました。応募書類を提出後、自分の携帯に何度も電話がかかってきていたのですが、知らない番号なので無視していたら、書類選考を通過した企業からの連絡だったのです。 会社の方がテレワーカーズ柏に連絡してくれたのでなんとか選考を受けることができましたが、スタッフの方に「本当に就職する気があるのか!」とすごく叱られました。それからは、電話にすぐに対応できるように首からスマートフォンをぶら下げておくようになりました。

⑤内定が出た時の気持ち
皆さんへの恩返しは働き続けること。
定年までしっかり働きます!

テレワーカーズ柏には月1回通所していて、弟と妻が車で送迎してくれていました。内定の電話連絡を受けたのは通所の帰りの車の中。なぜか自分のスマートフォンが車のスピーカーに接続されていて、電話の会話が車中に響き渡る状態でした。
弟は運転席でガッツポーズをしていましたし、隣にいた妻は電話の相手に聞こえるのではないかと思うほど号泣していました。
ここまでこられたのは、周りの皆さんのたくさんのサポートがあったからです。恩返しをするためには、自分がしっかり働き続けていくことだと思っています。これまでは数年で仕事を辞めることを繰り返してきましたが、これからは定年までしっかり働き続けます。

⑥テレワークで就職を目指す皆さんへのメッセージ
働きたい気持ちをもって
自分と正直に向き合ってください!

面接はとても緊張し、自分の考えや思いを正直に伝えることしかできませんでした。それが「障害を負った事は非常にショックだったが、生き方を見直そうと思った」との言葉が印象的だったという評価になったのは意外でした。
働きたいという思いを持ち続けて自分と向き合っていけば、きっと就職につながると思います。トラックの運ちゃんがパソコンを使ってテレワークをするなんて、3年前は想像もしていませんでした。そんな自分ができたのですから、皆さんもできると思います。